泣いてないで、きみのことを考えよう。
そりゃ、悲しいよ。
今までの時間無駄だったかな、なんて。
きみはたぶん、ずっと一緒っていうのにあこがれているんだ。
結婚してるんですって、子供がね、妻がねって。
そういう話をするときの穏やかな顔がうらやましいんだ。
誰のものでもない、自分だけのもの。
安心だし、もう失うこをがないって思える。
すこしだけ、うらやましい。
憧れてる。
いつか、手に入ったらって思うよ。
でも、現実はきっともっと厳しいよ。
うんざりする暇ないかもだよ。
他人と一緒になるんだ。
大変なことだよ。
知りもしない家庭ってやつを手探りで作るんだ。
安定。
保障。
途方もない、作業。
きみ一人じゃ作れない。
私は、そういうの興味ない。
家にもよりつかないよ。
縛られるのは、苦手だから。
苦しいから。
自信ないから、まだ死にたくない。
やっと家っていう箱から抜け出したのに。
やっと、私が私らしく生きられるようになったのに。
狭くて、息苦しくて。
居場所がなくって。
さびしいだけの。
よりかかってしか生きられない。
自分の足で立てない、歩けない。
なんて子供なんだろうね。
だから、抜け出した。
今も、生きれる場所探し中。
それは、きみの家じゃないんだよ。
他人のものなんかうんざりなんだよ。
自分で稼いだお金で、自分の選んだ家で。
自分の用意した場所で生きる。
それが私の理想。
憧れ。
あまりにも反対じゃないか。
結婚できないって言うことが、きみを否定してることになるなら、その反対もそうなんだよ。
切実に生きてりゃ誰でも評価するさ。
私の言ってることはわがままですか?
待って欲しいっていうのはおかしいんですか?
きみが苦しいのだけがいけないんですか?
自分勝手ですか?
他人のいうこと聞くお人形さんなんかにならない。
また、くりかえしたくない。
私のしあわせの形はそんなもので決まらない。
きみのお願いなら聞きたいよ。
でも、二人がしあわせにならなきゃ意味がないじゃない。
本当はきみといたいけど。
私にはそんなでっかい器なくて。
なさけないけど、私じゃどうにもできないんだ。
くやしいし、かなしい。
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